<BUS GAMER>

2001・11・19

 タイトルは「ビズ ゲーマー」と読みます。

 「最遊記」があまりにも有名な、峰倉かずやさんのエニックスでのもうひとつの連載。「最遊記」に比べると隔月連載でページ数も少なく、やや小品的なイメージが強いですが、峰倉さんだけあって安定した面白さがあります。

 現代の東京を舞台にした、大金を得るために企業のコマとなってゲームに参加する3人の若者の話。3人で組んだチーム同士が、企業の秘密情報が入ったディスクをターゲットに、相手のもつディスクを奪う「AWAY」と、制限時間までディスクを死守する「HOME」とに分かれて戦いあうゲーム。これがストーリーのメイン。まあ現代を舞台にしたバトルアクションといってもいいかもしれません。

 やや小品的なイメージですが、ストーリー自体は面白いです。最初は気軽にゲームに参加していた3人が、危険なゲームの本質を知ってしまい、深みにはまっていかざるを得なくなるあたりが面白い。3人の主役たちにもそれぞれゲームに参加せざるを得ない裏の設定があるようで、このあたりの謎が次第に語られていくあたりは「最遊記」の面白さと重なります。また、ゲームのバトルシーンも、単純な殴り合いではなく「戦略性のある知能戦」といった感じでこちらもなかなか見ごたえがある。ストーリー・設定・アクションシーンと、どれをとっても安定した完成度があります。

 絵的にもいかにも峰倉さんの絵柄で、基本的には最遊記をはじめとするほかの峰倉作品と変わらないレベルの仕事をしています。ただ最近は仕事が多忙なためか、以前ほど絵に精彩が見られないのが残念ですが。


 とはいえ、「最遊記」で見せた峰倉さんの実力は健在で、これも安定して読める作品であることは確かです。「最遊記」のほうがかなり大きな話になりまして、やや新規読者にはとっつきにくい反面、この「BUS GAMER」はまだストーリー序盤といったところで、設定も理解しやすく、かなり読みやすい。初心者はこの作品から入っていくといいかも知れません。


2002・2・3

<移転にあたって>
 この作品も実に中途半端なところで中断(移転?)となって残念である。どうにか新天地で連載を再開してもらいたい。


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