<テイルズオブデスティニー>

2001・11・10

 PSの同名ゲームのコミック化です。原作ゲームの方はあまりいい評判を聞きませんが、このコミックに関してはなかなかいい線いっていると思います。

 ストーリー自体は典型的なファンタジーストーリーです。奪われた「神の眼」と呼ばれる巨大レンズ(エネルギー発生装置)を取り戻すために冒険する主人公スタンたちの活躍を描く、割と王道といえるストーリーです。
 ただ、このマンガの場合ひとつひとつのシーンを丁寧に描いており、大筋は王道とはいえかなり楽しめます。普通にページをめくっていて楽しいです。原作のゲームでは強引で不自然な展開があるとのことですが、このマンガに関してはそのような箇所はありませんでした。
 とくに主人公スタンを中心とするキャラクターのかけ合いが楽しいですね。スタンが何とも間抜けなキャラクターなんで(笑)そのあたりのコメディなシーンが面白い。

 ただストーリーは無難にまとめているんですが、反面絵的には物足りない点が多い。アクションシーンなどの動的なシーンであまりキャラクターの動きが感じられないのが最大の欠点で、キャラクターはキレイなんですが、やはりマンガの絵としては物足りない。まあ丁寧に作画されているんでそんなに悪い印象は無いんですが。


 というわけで、このマンガは大筋では王道的なストーリーながら、丁寧に原作ゲームをコミック化しており、なかなかの力作だと思います。原作ゲームに興味のある人なら一度読んでみてはどうでしょうか。
 あと、本編とは直接関係ないですが、単行本のあとがきマンガの面白さは必見です。


2002・2・10

<連載終了にあたって追記>
 最後まできちんと原作を描ききり、むしろ原作よりストーリーをうまく見せてくれたいい作品でした。はっきりいってゲームをやるよりこのマンガを読んだほうが面白い(笑)。派手さはないが丁寧に描かれた秀作だったと思います。


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