<2008夏・オフ会&夏コミレポート(中編・夏コミ2日目&オフ会編)>

2009・8・23

*前編はこちらです。
*後編はこちらです。


 1日目は比較的のんびりと過ごした夏コミ遠征ですが、2日目はさすがにサークル参加&終了後のオフ会ということで、始まる前からかなり緊張しました。一応5時に起床する予定のところを、4時半くらいには目が覚めてしまいました。しかし、その後で朝食を取ったりいろいろと忘れ物がないように入念に準備をしているうちに、そろそろ6時半と出発するにいい時間となってきたので、やや焦りつつも出発。とはいえ、サークル入場開始時間の7時半の少し前にちょうど東京ビッグサイトに到着、そのまま正面からサークル入場を済ませ、自分のスペースである西館へと移動、当日はお手伝いの売り子さんをふたりほど頼んでいたのですが、さすがにわたしより先に来ている人はおらず、とりあえずひとりでサークルスペースの準備を開始。といっても大して大掛かりな飾りつけも行わない予定だったので、さほどやることもなく、あとは宅配便に搬入を頼んでいた同人誌を会場外まで引き取りにいっていると、売り子さんのひとりがまず到着されました。ふたりで最後の設営の準備をしていると、もうひとりの方も到着し、あとはのんびり会場を待つことに。

 今回売り子を頼んだのは、掲示板の常連でオフ会にも毎回のように参加してくれる蝉海さんとふきさんです。わたしは、午前中はスペースを放り出して東方スペースをを中心に買いに走る気まんまんだったので(笑)、このふたりが快く引き受けてくれて本当に助かりました。

 9時を過ぎたころに、会場内の下見に行こうと思い立ち、巡回予定の東方スペース(ガレリアを挟んでわたしのガンガンスペースとは正反対のホール)にまで行ってみることに。そこは、もうかなりの人が歩き回っており、さほど人気のないガンガン系スペースとは人口密度の差が明白でした。一部では、もう行列も出来始めている状態で、これは今回もまた東方は混みそうだなあ・・・と思っていたのですが、それは予想以上の形で現実化してしまうことになります。

 東方とはホールの反対側のボーカロイドのスペースも巡回し、2日目のサークル参加者では多分唯一のお知り合いだった加月さんのところへ挨拶に。あとでまた訪問しますとの伝えて、そろそろホールを占める時間になってきたので急いで自分のスペースに戻ります。このように、開場時間にはスペースに戻るのが決まりではあるのですが、実際には誰も守らずに既に目当てのスペースに行く人も多い。が、わたしは一応真面目なので(笑)、律儀にスペースに戻って開場時間の10時を待ちます。


・東方スペースはまさに地獄。
 ようやく待ちに待った10時となり、恒例の拍手の後、事前の予定通りわたしはサークル巡回に出発します。12時ごろには帰ってくる予定で、売り子のふたりに後を頼んだ後、まずはざっと周りを見渡すと、たまたま自分のスペースの近くの配置だった大手サークル・薄荷屋(篤見唯子)には、すでに長大な行列が外に向かって出来ており、ここに並んでいるとまず巡回できなくなるな・・・と思って早々に断念。当初の予定通り東方スペースにまっすぐ向かうことにしました。

 東方スペースである東1ホールに入ると、そこはもう人でごったがえしていました。巡回予定では、大手の壁サークルもいくつも候補に入れていたのですが、とにかくどこもかしこも長大な行列が出来ていて、もうまったく手に負えない状態。わたしは、初手はCHRONOLOG(桜沢いづみ)ふるり。(ヒナユキウサ)の合同スペースに向かうつもりだったのですが、もう凄まじい行列が出来ていて、一体どこが最後尾なのかすらすぐには分からないような状態でした。去年の冬コミでは、そのときも2日目の壁サークルで、午後から行っても残っていた本が買えたくらいだったのですが、東方スペースで出た今回はもうわけが違います。コミケでも最も人気のある大手サークルが、いま最も人気の高い東方ジャンルで出るという時点で、こうなることを予想しておくべきだった。はっきりいって、到底まともに買えるような状態ではありませんでした。ここと、ここから程近いpixel phantom(榎宮祐)虹の先(しめ子)の合同サークルの列の長さが圧倒的で、一時期こちらには並んでみたものの、12時までに帰れそうにないので早々にあきらめました。あとは、もちろん御本家である上海アリス幻樂団が最大の長さの行列でした。一足早く東方星蓮船を手に入れようとした人が長蛇の列。他のサークルの列もそのほとんどが外側に長く長く伸びていて、会場の外に出ても行列だらけで何がどうなっているのかさっぱり分からない状態でした。

 それでも、終日巡回する予定ならば、まだひとつやふたつ行列に並んでもよかったのですが、12時までに帰ることにしていたので、もう思い切って壁サークルはすべて断念しました。そして、島サークルでチェックしていたところを次々と回り始めました。わたしが巡回予定に入れていたのは、主にPIXIVで見つけていいなと思っていたサークルさんが中心で、他にサイトを直接見たり、商業で活躍している方をカタログで直接見つけたり、そういったサークルをおよそ15個くらいリストに入れていました。もうこの時点で、人の数が尋常ではなくなってきたので、地図を片手に近いところから手当たり次第に巡回開始。さすがに島サークルだけあって、いきなり長い行列が出来たり売り切れたりするようなところは多くなく、今度こそたくさんの本を買うことが出来ました。それと、壁のサークルでも、新刊のなかったサークルだけは行列がまったくないので、そこで既刊だけは買うことができました。

 一通りおおよそ巡回したあたりで、さらに来場者数が増えて、もうまともに移動することも難しい状態になりました。まだ少し回りたいところが残ってはいたのですが、この状態ではもう無理だろうと思って、早々に東方スペースを離脱することに。はっきりいって、もう(本が)買えるか買えないかの問題ではなく、動けるか動けないかの問題に差し掛かってきたので、もうこれ以上東方をまともに巡回することが難しくなっていたのです。

 そこで、東方とは同じホールの反対側(東3ホール)にあるボーカロイドスペースを目指します。東方の隣がひぐらし・うみねこ、その隣が同人ソフトやゲーム、さらにその向こうがボーカロイドになっていました。ここも人が多いことは多いのですが、東方に比べれはまだ全然空いているほうでした。その上、ボーカロイドのサークルでは、東方ほど巡回する予定は多くありません。唯一、先ほど開場前に挨拶にうかがったつくよのうた(加月猫)が最大の目当て。改めて挨拶して新刊を購入させていただき、さらにはこれが自分にとって初となるスケッチブックもお願いできました。後で取りに来ることを約束し、さてそろそろ一旦自分のスペースに戻ろうかと考えてホールを出ることにします。

 ところが、これが一筋縄では到底いかなかったのです。なぜか東3ホールからガレリアに出る扉がしまっていて、では隣の東2ホールはというと、入場者専用の入り口になっていて、スタッフの人が大声で「ここからガレリアに出るには東1ホールの扉まで迂回してください」などと言っている。東1と言えば東方スペースで人がごったがえしているところです。これはもうまともに扉に辿り着くこともできそうになく、完全に途方にくれてしまいました。仕方なく一度会場の外に出て(外の扉からは出られる)ものすごい大回りをして扉に辿り着く以外にありませんでした。まさに一度入ったら出られない東方地獄(笑)。もうこの日だけは冗談ではすみませんでした。

 しかし、実はサークル入場で入ったわたしは、まだ幸運だったのです。本当に地獄を見たのは一般参加者で、遅くまで入場制限がかかって、西から東へ行くことすら出来ない状態だったらしいのです。2回から東館を見渡してみると、あたり一面に人・人・人という状態だったらしい。その様子を後から知り合いの方に何度も聞いて、改めてこの日の惨状をつぶさに知ることとなりました。


・ようやく自分のサークルに帰還(ここは天国)。
 そして、ようやく地獄のような東方スペースを脱した後は、もう12時を少し過ぎていたので、足早に自分のスペースへと帰還。ガンガンスペース(FCガンガン)がある東4ホールは、東方と打って変わって人はまばらで、その人口密度の差は歴然としていました。もうここは天国です(笑)。

 この様子を見てほっとして、のんびりと自分のスペースの中に入り、売り子さんと交代で椅子に座って一息つきました。ここで話を聞くと、なんでも思った以上に本が売れたらしい。しかも、売り子さんふたりがはりきってくれて、積極的に客の呼び込みまでやってくれたようなのです。わたしとしては、自分のサークルは大きく売れるようなところではないし、まあサイトを見ている方やお知り合いさんが来てくれればいいかな・・・くらいにしか考えていなかったので、これにはもうありがたいやら申し訳ないやら。実際、初見で買ってくださるお客さんもかなりおられたようで、大いに感謝することになりました。

 わたしが戻ってきた後もたくさんの方に足を止めていただき、そして本当に多くの方に本を手に取っていただきました。これは本当に予想外の反応で、行き来する人はそんなに多くないジャンルで、しかも時間が遅くなってからもコンスタントに本がさばけていくのを見て、嬉しいやらありがたいやら。
 そして、お知り合いの方も数多く訪問してくれました。サイトのオフ会の常連の方や、イベントで知り合ったお知り合いさん、そしてあらかじめサイトで知ってはいたものの今回初めて会えた方もいて、ものすごく楽しかったです。名前を挙げさせていただくと、菜種くるみさん、森林鳥木さん、ARTさん、月さん、すいーとポテトさん、mirvさん、ホームラウンドの竹松さん、かな(漏れた方がいたらごめんなさい)。お知り合いということで話も弾み、特に昔のガンガンを知っておられた竹松さんとは、いろいろと当時のガンガンの話で盛り上がりました。やはり趣味が同じ人との交流は楽しい。あと、この時点ではまったくわたしとサイト上でも面識がなかった、かゆねにうさんが訪ねて来られたと聞いて驚きました。まだわたしが帰還していないときに訪問されたらしく、なんでもサイトの同人誌紹介ページでわたしが本を取り上げたのを見て訪ねてくださったとのこと。これは、今回新刊の表紙を手がけてくれたうさみさんについてもそうなのですが、自分のサイトの記事からつながりが生まれたということで、本当に嬉しかったですね。


・再びちょっとだけ巡回〜撤収。
 そんなこんなで2時を過ぎた後、まだ少し回りたいサークルが残っていたのと、スケッチブックの回収のために、また自スペースを離れることに。とりあえず再びガレリアを経由してボーカロイドスペースまで出向き、加月さんのスペースへスケッチブックを回収に。とてもいい絵を書いてくれたので(オフ会でも大好評でした)、大いに感激して深くお礼を言っておきました。その後、ガンガンスペース(FCガンガン)に戻り、まだひとつも巡回できていなかったここを回りました。FCガンガンは、女性向け同人でも大人気の「鋼の錬金術師」(これだけ独立)をのぞいては、それほど大きな人気のある作品は多くなく、せいぜい最遊記とARIA、最近では黒執事がまとまって見られる程度。それ以外の作品のスペースはまばらにある程度なのですが、こういったマイナーなサークルを巡る方が楽しいと言えます。

 とりあえず、今回はFCガンガンの一迅社スペースで出ておられたお月さま症候群(水谷悠珠さん)で新刊を確保した後は、あちこち興味のありそうなサークルをいろいろ回ってみました。その中でも印象深かったのは、mistless star(みはねさん)ですかね・・・。今では主に東方で活動しておられますが、かつてはWINGの稀捺かのとの連載「天正やおよろず」で活動をしていて、今回久々に「まじぴこる」でガンガンスペースで参加されるということで、ちょっと楽しみにしていたのです。なにしろまじぴこるのサークルはここしかないと思いましたので(笑)。一通りサイト見てますーとか話をしたあと、わたしのサイト(たかひろ的研究館)の話を出すと、なんと知っておられました。なんでも、一年前の夏コミのレポートで採り上げてリンクが貼ってあったのでそれで知ったとのこと。やはり自分のサイトで採り上げる効果は相当あるみたいですよ! なんか思わぬ人がたくさん見ている!(笑)。実は、わたしがイベントで知り合った方の多くは、何らかの形でサイトで作品を採り上げたことが交流のきっかけになっているのですね。

 そんな風に興味のあるところを一通り巡回し、自分のスペースに戻った後は、もうあまり時間がありませんでした。コミケの閉会時間は4時ですが、5時にはオフ会を開催する予定にしていたので、3時ごろには撤収しなければなりません。そうでなくても3時くらいに撤収するサークルは多いですし、わたしのところもそろそろ引き上げ時かな・・・と思っていると、まだまだ遅い時間になっても立ち寄って同人誌を手にとってくれるお客さんが多く、このまま早めに撤収するのももったいないな、これからも来てくれる方に悪いなと思ってしまいました。最後には先ほどスケッチブックを回収に訪れたばかりの加月さんも来てくれて、これが最後のお知り合いさんの訪問になりました。

 しかし、さすがにオフ会の予定は変えられないので、残念ながら3時を過ぎたあたりでついに撤収を決定、スペース周りを片付けに入り、残った本を宅配便に出すために梱包作業→集荷場所まで手で持っていく。クロネコの集荷場所がはるか離れていてしかもやたら日差しが暑かったので苦労しましたが、なんとかそれも終わり、最後には売り子さんふたりと揃って会場を後にすることになりました。売り子さんたちはゆりかもめに乗ってオフ会予定の新橋まで行くとのことでしたが、わたしはりんかい線で帰宅。一旦ホテルに帰ってオフ会用のネタを持ってくることにします。しかし、あまりにも時間が押していてこれがかなわず、結局ホテルには戻らずに直接オフ会集合場所にまで行くことになりました。


・オフ会の話題いろいろ。
 さて、オフ会の集合場所に着いたのはちょうど5時前で、やはりホテルに帰る暇はありませんでした。すでに他の参加者さん(すいーとポテトさん、菜種くるみさん、森林鳥木さん、蝉海さん、ふきさん、ARTさん)はほぼ全員到着しており、まもなく全員が揃ってオフ会の会場へ。

 実は、今回のオフ会では、少し前から最大の話題になっていたコミックギアを持ってこようと思って、前日にわざわざ秋葉原で購入していたのですが、荷物になるからとコミケ会場には持ってこず、オフ会前にホテルに戻って取ってくる予定にしていたのです。それが、時間が押しすぎていて残念ながら取りに戻ることが出来ず、これが非常に悔やむことになりました。なにしろ、オフ会ではこのギアがやはり話題になり、もし持ってきていれば盛り上がりも相当違っていたはずです。
 そのコミックギアについての情報で、夏コミに今日参加していた作家陣の一人、櫻井マコトのスペースで話を聞いた方がいて、その話によると、「創作の過程で編集者は本当に存在していない」とのこと。これはやはり驚きました(ただ、ここに書いてある記述とは多少食い違うような気がしますが・・・)。あとは、コミックギアの執筆陣は、ほぼ全員が同じ同人サークル企画に入っているようだが、これはギア作家の募集をかけてからみんなが入ったのか、それともそれ以前から形が存在していたのか、そのあたりも聞いてみたのですが、それはよく分からないとのこと。このあたりを聞けていれば、ギアの創立の経緯が分かって興味深いと思ったのですが・・・。

 コミックギア以外でも様々な話題が出ましたが、中でも面白かったのは、今回の夏コミの3日目に参加しているサークルで、かつてブレイドに連載していたこともあるきぃら〜☆というイラストレーター・マンガ家のことです。どういう作家なのか話題に上り、持っていたiPhoneでネットを検索して調べてみると、なんと双子の姉妹であるという記述が。これはその場にいた人全員が驚き、「それ本当なのか」「中に別の人がいるんじゃないのか」などと様々な反応があったのです(笑)。
 その後、双子のマンガ家というのも珍しいし、他に誰かいたかなという話になって、「スクエニなら稀捺かのとさんと水城葵(米山シヲ)さんが双子ですね」と答えたのですが、これをある参加者の方が知らなかったらしく、「それはスクエニ的には(スクエニの読者の間では)常識なのですか」と訊かれるので、「そうです」と答えたところ「マジか!」と心底驚かれた様子。皆さん、稀捺かのとと水城葵(米山シヲ)は実の双子です(水城葵が姉)。ていうかうちのサイトでは 何度も 書いている んですけどねえ・・・。

 それ以外で盛り上がったのは、やはり今買ったばかりの夏コミの戦果報告と、そして明日に向けての予定ですね。さすがに夏コミの真っ最中ということもあって、ほとんどの方が参加しており、サークル参加したわたしと売り子さんも含めて大いに話が盛り上がりました。やはり東方スペースは地獄だったこと。一般参加した方はその余波で西から東に進めず、ひどい苦労をしたことの話が特に印象深かった。わたしも含めて、東方スペースで買い物をした方もいたのですが、ここで東方(の原作ゲーム)について話題になり、誰かわたし以外にプレイしている人がどれくらいいるかなと思って訊いてみたところ、実はほとんどの人がまったくプレイしておらず、わずかに体験版をちょっとやった程度の方しかいませんでした。これは個人的には少々残念で、一部では異様に盛り上がっているのにこのサイトではそうでもないのかな・・・と思ったり思わなかったり。やはりゲーム、それもシューティングとなるとマンガの趣味からはかなり外れてしまうか。
 明日に向けての予定では、わたしが持っていた(CD-ROM版カタログで作った)巡回リストを見せたところ、それには全部で91のサークルをリストアップしていたのですが、それを見た方でコミケ経験の浅い方が、「これは全部回れる数ではないんじゃないか」と言われたので、一方でわたしを含めたコミケの熟練者(笑)の方は、「いやこれは十分に回れます」と答えたのが印象的でした。確かに、大行列が出来る大手サークルに並ぶとなると、この数を回るのは絶対に無理ですが、逆に言えば、そのようなサークルを抜きにして普通の島サークルを回るだけならば、別に数を巡回するのは難しいことではない。今回のコミケでも、1時間に35のサークルを巡回した方のブログがありますが、別に不可能ではないでしょう。というか、1時間に30くらいのサークルなら余裕で回れますよね?

 そんなこんなで様々な話で盛り上がったオフ会も終わり、散会となりました。わたしは、明日こそがサークル買いの本番で、朝も早くから出発するのですぐにホテルに帰り、いろいろな準備とネットで今日の報告、日記などを書いているうちにあっという間に11時を過ぎたので、急いで就寝。今日の夏コミ、オフ会の首尾が大成功に終わったので、明日も成功させて完全に終わらせたいなあ・・・と願いつつ、そのままさくっと眠ってしまいました。


 後編へ続きます!
 2009夏コミ(C76)購入本・2日目


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