<エニックス系作家の性別情報>

2006・1・21

 ネット上の掲示板を巡回していると、時折「このマンガ家は男性か女性か」ということが話題になることがあります。わたし自身は当たり前だと思って知っていることでも、意外に知らない人が多くて驚くこともあります。
 そこで、このページでは、エニックス系で性別を特に間違えやすいであろう作家の情報を書いてみることにしました。あなたは全部の作家の性別を知っていたでしょうか?


<金田一蓮十郎>
 とりあえずこのあたりから行きましょうか。「ハレグゥ」の連載もすでに十年近くに及び、エニックス系でももはや古参にあたる人なので、ほとんどの人は知っているでしょう。もちろん、です。
 コミックスで何度も写真を公開していますし、一昔前はサイン会も頻繁に行っていました。連載初期はファーストキッチンでアルバイトをしながらマンガを描いていたのも有名な話。


<浅野りん>
 この人はさらに古参の作家ですね。今ではエニックスを離れてマッグガーデンに行ってしまいましたが・・・。
 絵も内容も中性的なマンガ家で、一見して分かりにくいですが、もちろん性作家ですね。元々はドラクエ4コマの投稿者でもあったのですが、その初期の頃は本名で投稿していて、それがこのペンネームと非常に似ています。あえてここでは書きませんが、その名前を知っている人ならば、最初から女性作家だと知っていたはずですね。


<水野英多>
 「スパイラル」の作画であまりにも有名な水野先生ですが、この人はさすがに分かるでしょう。もちろんです。英多(えいた)という名前が男性的ですが、こういったペンネームを付ける女性作家は(エニックス内外問わず)かなり多いですね。


<有楽彰展>
 「東京アンダーグラウンド」で一世を風靡した有楽さんですが、この人もさすがに分かるでしょう。もちろんです。
 「東京アンダーグラウンド」は初期と後期で絵がまるで違っていて、後期の絵は荒々しくなって男性的な絵になるんですが、初期の頃は中性的な絵柄で、作者の性別に迷う人も多かったですね。


<稀捺かのと>
 「天正やおよろず」の稀捺かのとさんですが、この人のマンガは絵も内容も中性的で、エニックスをそのまま体現したような作家ですね。しかし、この内容ならばでしょう。コミックスの後書きにも性別への回答が載っていました。
 この方と、ガンガンで「スターオーシャンブルースフィア」を連載していた水城葵さんが双子の姉妹だというのは有名な話です(水城さんの方が姉)。水城さんの絵がかなり尖ったシャープな線なのに対して、かのとさんの絵はひたすらまるいやわらかい線なのが特徴です。


<PEACH-PIT>
 すっかり「ローゼンメイデン」で有名になってしまったPEACHさんですが、Gファンタジーで「ZOMBIE-LOAN」も連載しています。
 この作家は、実は二人組なんですね。両方とも。二人組のマンガ家は結構いるみたいですが、このふたりの面白いのは、両者が共に話を考えて、両者が共に絵を描いていること。一方が原作、他方が作画という作家組は多いですが、このようなケースはかなり珍しい。作品ごとに作画担当が異なるので、例えば「ローゼンメイデン」と「ZOMBIE-LOAN」では同じ作家なのにまるで絵が違いますね。


<五十嵐あぐり>
 ヤングガンガン誌上で「BAMBOO BLADE」の作画を担当中の五十嵐あぐりさんですが、この人の萌え絵は中々素晴らしいものがあります(笑)。一見して性別が分かりませんが、ですね。
 エニックスの古参読者ならば、彼女がかつてギャグ王で「曾我あきお」の名前で「金科玉条!お花守」というマンガを連載していたことを知っているでしょう。「あぐり」も「あきお」も一見して女性作家とは思えません。


<荒川弘>
 この人はさすがに有名すぎるので誰もが知っているでしょう。もちろん、です。
 しかし、女性作家とは思えぬ作風であり、その上実家が牧場で学校時代はバリバリの体育会系と、肉体派のマンガ家の名を欲しいままにしており、男性作家だと思っていた人は数知れません。
 ガンガン誌上では実写で登場したことはなく、サイン会も一度も行っていませんが、かつて「鋼の錬金術師」が小学館漫画賞を受賞した際に、授賞式で姿を見せたことがあります。かつては同人作家としても著名だった人で、イベントなどで会ったことがある人もいるかもしれません。


<喜名朝飛>
 かつて「幕末風来伝斬郎太」で人気を博し、WINGで「魔人学園」のコミック化も長らく連載した喜名先生。最近では同じくWINGでオリジナル「Angel Dust」を連載しました。
 この人は名前からは性別がよく分かりませんが、ですね。マンガの内容からも中々判別がつかず、特に「斬郎太」あたりは、主人公が敵を惨殺しまくる描写がたびたび出てくるので、当時は完全に男性作家だと思っていました。絵柄的にも一見して女性作家とは分かりにくい。わたしが性別でもっとも騙された作家の一人です。


<氷川へきる>
 「ぱにぽに」で一躍有名になったへきる先生ですが、この人はさすがに分かると思います。作風からしてでしょうね。
 元々は男性向けの同人誌も書いていて、その頃からあまり作風が変わっていません。かつてはコミックゲーメストの編集者でした。
 何度もサイン会を行ったので直接会っている人も多いでしょうが、実は誌面上でも一度写真を載せています。かつて第一期のドラマCD3作が制作された時に、「公式ガイドブック」という小冊子が出たんですが、その中で声優の斎藤千和さんと対談しています。Gファン本誌のレポートマンガに出てくるあの姿とかなり近いイメージです。最近では「ぱにぽにだっしゅ!」のインターネットラジオにもゲスト出演されて、その美声(?)を披露しました。


<中村光>
 ヤングガンガンで「荒川アンダーザブリッジ」を好評連載中の中村さんですが、少し前にWINGで「中村工房」というマンガを連載していたことを覚えている人も多いでしょう。どちらも本当に面白いギャグマンガです。
 個性的な絵や内容からはあまり想像できませんが、ですね。WING時代はまだ高校生で、「女子高生作家」という触れ込みもありました。最初にそのことを聞いたときは信じられなかったものです。これはかなり騙されました。


<結賀さとる>
 Gファンタジーで「E'S」を長期連載中の結賀さんですが、「E'S」以前からもいくつも作品を残している古株の作家です。エニックス以外での仕事も多いベテラン作家ですね。
 「E'S」の作風からは考えにくいですが、この人はですね。絵柄には女性的な部分もありますが、あのハードな設定を持つ内容は女性の描くマンガとは思えない。この人にもかなり騙されました。


<鈴木次郎>
 Gファンタジーで「荘太くんのアキハバラ奮闘記」「ひぐらしのなく頃に(祟殺し編)」を連載されている作家なんですが・・・その内容はかなり個性的です。
 エニックス系では珍しく絵の癖が強い作家ですが、間違いなくです。元々は峰倉かずやのアシスタントでして、師匠と同じく男性的なペンネームを使っています。
 ただ、この人の場合、女性作家の中でもかなり特異な人でして・・・「荘太くん」の連載でも見られるように、エロゲーやガンプラ作りを精力的にこなすという、かなり男オタク的な趣味を持つ変わった人なのです。エロゲーをやる女子はいまや珍しくもなんともありませんが、女でプラモデルが趣味というのははかなり珍しいのでは?
 それと、彼女はエニックスから出版された「ひぐらしのなく頃に」三部作のひとつを手掛けているわけですが、他の二作の作家もすべて女性なので、結局のところ三作とも全部女性作家ということになりますね。


<河内和泉>
 かつては成年誌でエロマンガを連載し、LeafやKeyのアンソロジーで名を馳せ、あまつさえガンガンWINGで「機工魔術師」を連載して、その乳とパンツを描くことに命を賭けるかのような内容で男オタクに大注目を浴びた作家ですが、です。
 ガンガンWINGのエロの帝王として名高い本作ですが、それを描いているのは間違いなく女性です。女性作家には、萌えは描いてもエロは苦手で描かないという作家が多いんですが。、たまにこのようなエロ大好きな女もいるので注意しなければなりません(笑)。最近のエニックスでは、あの問題作をきっかけにエロが氾濫しかかっていますが、元祖であるこの人の存在は外せませんね。



<実はいまだに性別が断定できない作家も・・・。>
 このように、調べようと思えば結構性別を調べられるものなんですが、中にはいまだに分からない作家もいます。
 いまだに分からないのが小島あきらさんですね。おそらくは男性作家だと思うのですが、一部のコメントに女性だと思われるようなところもあり、断定するには至っていません。同人もやっていたらしいので知っている人はいるかと思うのですが・・・誰か情報をお願いします(笑)。


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