<ゲームセンターはニュータイプ養成訓練所か(前編)>

2004・2・6

 ここは地球侵略を狙う宇宙人の宇宙船内。今まさに地球征服総司令部のもとで侵略会議が開かれようとしていた。

総帥「あー、ではこれより会議を行う。議題は地球でも極東に位置する島国・日本の侵略計画についてだ。」
部下「総帥、その日本について新たな情報が入りました!」
総帥「なんだ。言ってみろ!」
部下「まずはモニターをごらんください。」
・・・・・モニターに日本のある場所が映し出される・・・・・・
総帥「なんだこの場所は? ずいぶん騒々しいな。」
部下「ゲームセンターでございます。」
総帥「なに? ゲームセンターだと? それはどのような施設か?」
部下「人々がゲームで遊ぶ施設でございます。」
総帥「そのままではないか。ゲームごとき遊興の場が日本侵略に関係あるのか?」
部下「では・・・こちらのゲームで遊ぶ人間の様子をごらんください。」
総帥「なんだこれは?」
部下「音楽ゲームでございます。画面上のバーや矢印にあわせてタイミングよくキーやボタンを入力するゲームであります!」
総帥「ほう、なるほど。なかなか面白そうではないか。わしにもやれそうだな。」
部下「このゲームで遊んでいる者の様子をよくごらんください。」
総帥「な! なんだこの上から押し寄せる凄まじいスピードのバーの群れは?
部下「しかしこの人間をごらんください。」
総帥「な、なんだこいつは! すさまじい勢いで上から押し寄せるバーをすべて完璧に叩いているではないか! こいつは超能力者なのか?」
部下「いえ、超能力者ではありません、総帥! 奴はゲーマーと呼ばれる存在であります!」
総帥「なに! ゲーマーだと! それはいかなる存在か?」
部下「では、次にこちらのゲームをごらんください。」
総帥「なんだこれは?」
部下「シューティングゲームでございます、総帥! 敵の弾をよけつつ、敵を撃って破壊していくゲームであります!」
総帥「な、なんだこの画面を覆い尽くす凄まじいタマの群れは! どうやってよけるというのだ!?」
部下「しかしこの人間をごらんください!」
総帥「な、なんだこいつは! このタマの嵐を全部よけているではないか! こいつもゲーマーなのか?」
部下「その通りでございます、総帥!」
総帥「ゲ、ゲーマーとはいかなる人種なのだ・・・? し、しかし撃ってばかりでなかなか先に進まぬではないか。」
部下「おそらくハイスコア狙いのスコア稼ぎではないかと思われます。」
総帥「なにいっ!? スコア稼ぎだとおっ!?」
部下「その通りでございます、総帥。」
総帥「うーむ、なんという世界だ・・・。おおっ? こ、こちらのゲームはなんだ?」
部下「格闘ゲームでございます、総帥!」
総帥「か、格闘ゲームとな?」
部下「これは対戦型のゲームでして、格闘する人型のグラフィックを操って、相手の人型を倒すゲームであります!」
総帥「なるほど、楽しそうではあるが・・・おおっ? こ、この動きはなんだ? 目にもとまらぬ瞬間にすさまじい攻撃を喰らわせているではないか?」
部下「連続技であります!」
総帥「なにいっ! 連続技だと?」
部下「はい。ちなみに今の技はダッシュ2K>S>6P>一発目C>S>236S>236S>二発目ロマキャン>ダッシュS>S>HS>236P>ロマキャン>HS>JC>P>K>S>JC>P>K>S>JC>HS>623Sであります、総帥!」
総帥「なにいっ! ダッシュ2K>S>6P>一発目C>S>236S>236S>二発目ロマキャン>ダッシュS>S>HS>236P>ロマキャン>HS>JC>P>K>S>JC>P>K>S>JC>HS>623Sだとおっ?」
部下「はいっ! ダッシュ2K>S>6P>一発目C>S>236S>236S>二発目ロマキャン>ダッシュS>S>HS>236P>ロマキャン>HS>JC>P>K>S>JC>P>K>S>JC>HS>623Sであります!」
総帥「オおっ!? またすごい技がでたぞおおっ!」
部下「今の技はダッシュしゃがみK>近S>遠S>HS>236S>236S>RC>ダッシュ近S>遠S>上>しゃがみHS>毅式転移(HS)>S>JC>K>S>JC>HS>βブレードであります!」
総帥「ナにいっ! ダッシュしゃがみK>近S>遠S>HS>236S>236S>RC>ダッシュ近S>遠S>上>しゃがみHS>毅式転移(HS)>S>JC>K>S>JC>HS>βブレードだとおっ?」
部下「はいいっ! ダッシュしゃがみK>近S>遠S>HS>236S>236S>RC>ダッシュ近S>遠S>上>しゃがみHS>毅式転移(HS)>S>JC>K>S>JC>HS>βブレードであります、総帥!」
総帥「信じられん・・・暗記するだけでも一苦労だ・・・常人のなせる技ではないな・・・」

・・・・・・・・・
部下「いかがでしたか、総帥?」
総帥「うーむ・・・これはおどろくべき報告だ。日本にこのような凄まじい能力者が存在するとはな!」
部下「全くその通りです、総帥。」
総帥「しかし・・・どういうことだ? なぜこのような恐るべき能力者が、ゲームセンターなどという単なる遊興施設に存在するのだ?」
部下「おそらく、ゲームセンターはカモフラージュにすぎません。ゲームセンターは表向きの建前。その実態は超人兵士養成施設ではないかと思われます。」
総帥「なにいっ!? 超人兵士養成施設だとおっ!?」
部下「おそらく、背後に日本と言う国家が絡んでいるに違いありません。日本には『ヘイワケンポウ』という法律があり、国家が軍隊をもつことが出来ないそうであります。そこで、あえてゲームセンターという形をとって軍隊を秘密裡に養成しているものと思われます。」
総帥「では、あの『ゲーマー』たちは・・・」
部下「そうです。あのゲーマーたちが超人兵士だと思われます。あの凄まじい反応力と判断力・・・完全に常人を超えております。」
総帥「しかし・・・なぜそこまでして強力な兵士を養成する必要があるのだ? 今の日本では大規模な戦闘は起きていないようだが?」
部下「おそらく、仮想敵国である北朝鮮を標的にしていると思われます。」
総帥「なにいっ!? きたちょうせん!?」
部下「日本の近隣の一国です。なんでも日本にミサイルを向けているとかいないとか。」
総帥「なるほど。つまりゲームセンターとは対北朝鮮兵士養成施設なのだな。」
部下「その通りでございます。そして日本では彼らのような超人的能力者のことをニュータイプと呼ぶそうで。」
総帥「ナにイっ!? ニュータイプだとおっっ!?」
部下「はい! つまりゲームセンターとはニュータイプ養成訓練所ということになります!」
総帥「うーむ・・・恐るべき施設だゲームセンター・・・」
・・・・・・・
総帥「しかし、このような超人兵士がいるとなると、我々の日本侵略は相当に困難であるな!」
部下「ははっ! ここは今一度計画を練り直すべきではないかと。」
総帥「うーむ・・・侵略計画は中止だな・・・日本恐るべし・・・」


 ・・・こうして宇宙人の日本侵略計画は未然に阻止された。ゲームセンターのおかげで日本は宇宙人の侵略をまぬがれたのである。


ゲームセンターはニュータイプ養成訓練所か(後編)

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