<キングスフィールド>

2002・4・16

 94年にPS本体と同時期に発売された名作です。・・・が、わたしは当時PSを持ってなかったので(PSを買ったのは98年)、これをプレイしたのはつい最近です。

 内容的にはまさに「3DアクションRPG」。完全リアルタイム・フルポリゴン。このコンセプトにはPS発売当時からかなり注目してたんですが・・・実際、PS初期で完全にポリゴンを生かしたゲームとなるとまずこれが最初の成功作でしょう。

 実は3Dのダンジョンでリアルタイムを意識したゲームはこれ以前にもかなりあったんですが、これが何か一番「RPG」に近いような気がしますね。「ウィザードリィ」あたりのRPGをそのまま素直にリアルタイムアクションにしたような感じです(*「ダンジョンマスター」なんかはウィズとはかなり違う。RPGであるかすら疑わしい)。3Dアクションとはいえプレイ感覚はまさにRPGそのままといった感じでした。

 アクションとはいえ反射神経はほとんど必要なく(突き詰めればほとんどのアクションゲームに反射神経は不要ですが・・・)、ザコモンスターを倒して経験値とお金を稼いで、装備を整えて少しずつ迷宮の奥に進んでいくというプレイスタイルはまさにRPG。迷宮にいきなり宝箱が置かれていたり、モンスターがみんなお金を持っているあたりもまさにRPG(笑)。(リアリティあふれる3Dダンジョンなのに不自然なことはなはだしいですが。)
 このゲームのうれしいのは強制イベントがほとんどなく、自由度がとても高いこと。やはりRPGはこうでなくてはいけません。今のRPGの、プレイヤーをシナリオ進行で縛るスタイルはRPGとして明らかに問題があります。

 このゲーム、難易度が高いという声もかなり聞かれますが、基本はオーソドックスなRPGだし、決してそんなことはないと思います。ただ、ゲーム序盤がなぜかかなりきつい。まだプレイヤーがアクションになれていない上に初期の主人公が極端に弱く、しかも最初のうちは宿屋にあたる回復ポイントが存在せず、それを復活させるというイベントが組み込まれているため、とにかく回復ポイントを復活させるまでがやたら厳しい。逆にいえば、一旦そこまでやってしまえばあとはどうにでもなる。中盤以降はHPもMPも回復アイテムもかなり余裕があるので、もはやごり押しプレイすら可能。ゲームを進めるにつれて難易度が低くなるという謎のゲームになっています・・・ってどんなRPGでもこれが結構当てはまりますが。

 と、いうわけで、このゲームは、リアルタイムとはいえさほどアクションゲームの技術は必要なく、実にRPGらしさが楽しめるいいゲームだと思います。ウィザードリィあたりが好きな人なら問答無用で楽しめます。RPGプレイヤーなら(アクションという苦手意識をもたずに)是非やってみましょう。


2002・7・8

 以下、作品別の考察を追加してみました。

<キングスフィールド1>
 PS初期の第一作ということで、今となってはグラフィックでかなり見劣りすること、そして「ダッシュ」がないためにゲームがかなりスローテンポなのが欠点ですが、それ以外は非常によくできていました。
 序盤がかなりきついですが、それさえ乗り切ればさほど難しくない。自由度が高く、どこからどう攻略してもいいのが楽しいです。謎解きも簡単。やはりこのシリーズは一作目からやっていくのがいいと思う。


<キングスフィールド2>
 「スタートして3秒で死ねるRPG」。
 スタート地点が小島で、左右(or後ろ)に動いたら水に落ちて「アアー」(笑)。

 つかみはこれくらいにして、おそらくシリーズ中で最も完成度が高いと思われる「キングス2」。前作の自由度の高さはそのままに、高さの概念を持つ立体構造ダンジョンのギミックが加わり、さらにダンジョン巡りが楽しくなった。「ダッシュ」アクションが追加され、テンポがよくなったのも大きい。
 謎解きが結構難しいです。「1」に比べて難易度が上がっていると思う。メモをとりながら地道に進めていくのがよいでしょう。


<キングスフィールド3>
 初期3部作の最後を飾る一品。
 前作まではダンジョン100%でしたが、ここで初めてフィールドが登場。マップ自体も相当広いはず。
 ただ、その反面自由度が少なくなり、一本道的なRPGになってしまったのが残念。いや、一本道というか、より厳密には、
「イベントクリア型のRPGになってしまった」。
 まあ、今の日本のRPGはこちらのスタイルがほとんどですが、やはりキングスにはRPG本来の自由度が欲しかったところ。
 魔法のシステムも個人的にはいまいち。使えば使うほど魔法がレベルアップしていくシステムですが、わたしはこういったシステムは好きではありません。理由ははっきりしていて「用も無いのに魔法を使いまくらないといけないから」。

 と、いうわけで、ゲーム的にはやや前作に劣ると思うんですが、個人的には「3」の世界観とストーリーが気に入ってたりします。魅力的なNPCが多いのもよかった。


<キングスフィールド4>
 「3秒で死ねるRPG」PS2で復活(笑)。

 PS2ということで明らかなグラフィックの向上に加え、システム面でもリアリティを重視した点がうかがえるのがうれしいところ。
 例えば武具の重量制限。そして個々の武具に個性があり、同じ種類の剣でもひとつとして同じものは無い。それに加えて、武器は攻撃を当てるたびに、防具は攻撃を受けるたびに耐久度が下がり、それに合わせて次第にパラメータが下がっていくという凝ったシステム。最近の和製RPGでは見られなくなったこれらのシステムの復活は個人的には大歓迎。
 ただ、ここまでリアリティを追求した一方で、いまだゲームの「お約束」がたくさん残っているのは課題。装備する武具に重量制限があるのに持てるアイテム量に制限がないのはおかしいし(四次元ポケットでも持っているのか?)、相変わらずモンスターがお金を落とすし。
 ここまでゲームシステムが完成しているんだから、これらお約束をなくすことはもう難しくないと思う。別にモンスターがお金を落とさなくても、設定上無理のない方法でプレイヤーにお金を与えることは可能なはず。あと一歩、そこまで突き詰めれば究極のリアルダンジョンRPGも夢ではない・・・と思います。

 さて、今作は謎解きがかなり難しいです。「3」同様、やや展開が一本道なのとあいまって、一旦謎解きでつまずくと本気で詰まる可能性あり。そのせいでやや閉塞感があるのが残念なところ。戦闘のバランスの方は適切なんですが。


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