<真・女神転生if...>

2004・7・24

 「女神転生」「女神転生2」「真・女神転生」「真・女神転生2」と来て、SFCでは最後となる女神転生の一作です。以後、この女神転生(メガテン)シリーズは次世代機にプラットフォームを移し、かつ「真」シリーズを離れて新しいシリーズに着手し始めたため、これが初期の「正統派」といえる女神転生では最後のゲームと言えます。

 このゲームは、初期の女神転生シリーズの中でも最後に作られたということで、他の作品よりも進歩しており、ゲームとしての完成度は最も高いと思われます。「真・1」「真・2」のシステムをベースにして、遊びやすさとゲームバランスにかなりの改良が加えられた、地味ながらも良作であるといえるでしょう。

 さらに「if...」ならではの特徴として、パートナーの選択システムがあります。ゲーム開始直後の段階で、主人公のパートナーとなるキャラクターを3人(+隠しキャラクター1人)から選択するのですが、選んだパートナーによって大きくストーリー、攻略ルートが変わり、攻略するダンジョンまで変わるのが最大の特徴です。これにより、一回クリアしても、パートナーを変えて再度プレイすることで、全く違った展開が楽しめるようになっています。一回のクリアまでのボリュームは他のシリーズより少なめですが、その分何度でも楽しめるようにデザインされているのです。
 特に、隠しパートナーである「アキラ」のルートは、他の3人のルートとは完全に異なっており、「もうひとつのゲームが入っている」と言っても過言ではありません。しかも、このルートが「本編より面白いのではないか」というほどよく出来ている。実際、このアキラルートの完成度は素晴らしく、初期メガテンの集大成と言っても過言ではありません。

 さらに、このゲームは、今までのメガテンとは雰囲気の異なる「学園もの」で、ストーリーもキャラクター個人のドラマが中心です。従来の女神転生のダークな世界観は、人によってはかなりとっつきにくいものでした。しかし、このゲームは身近な学園の日常が中心ということで、今までメガテンの世界観が苦手だったプレイヤーにもとっつきやすいものになっていると思われます(この路線は、PSの「ペルソナ」シリーズに引き継がれます)。従来の、思想色・イデオロギー色の強い女神転生にはない明るい雰囲気があります。

 ついでに言えば、このゲームは、女神転生では非常に珍しく、女性の主人公でプレイできます。女神転生は、第一作の中島・弓子以来、「男の主人公にヒロインのパートナー」と相場は決まっており、女性の主人公を選べるのは非常に珍しい(というか、ほとんどこのゲームしかないのでは?)。そして、パートナーとなるキャラクターにも男性・女性が均等に配分され、主人公×パートナーの性別の組み合わせは自由自在。このあたりの設定もとっつきやすい一因かと思われます。

 以上の点から、女性プレイヤーにもこの「if...」の人気は高く、のちの「ペルソナ」シリーズにもこの学園もの路線が受け継がれて、さらに高い人気を得ています。


・シリーズの中でも、特に初心者にすすめられる良作。
 以上のような特徴から、このゲームは、女神転生未経験の初心者にもすすめられます。つまり、

 このように、数ある女神転生シリーズの中でも、まず最初にプレイしてみるゲームとしては最適であると考えています。PS版も発売されており、最近では携帯電話で新シナリオが配信されるなど、未だに根強い人気があり、初期の作品とはいえ今プレイしても文句無く楽しめるでしょう。最近ではPS版の中古も非常に安く、未経験者が試みるに最適なゲームであると言えます。


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